中国の軍拡が非常なやっかいな点は、冷戦時代のソヴィエトの軍拡とはまるで性質が違う所です。
ソヴィエトの軍拡は、西側で防衛計画を練る当事者たちから見ても、実は絵に描いた餅でしかなかった。そんなことは百も承知で、「ソヴィエトの軍拡は大変だ!?」と煽っていた。
所が、今回の中国の軍拡は、実際に中身を伴っている。われわれが想定する、やや盛り気味の装備計画のさらに上を行く数と速度で次々と軍艦なり戦闘機を繰り出して来る。
たとえば先日の、新型武装ヘリにしても、欧州の技術協力を得て、西側のそれと比較して遜色無いレベルの兵器を次々と繰り出して来て大量生産し配備する。
そこでは、潜水艦はどうもまだ苦手みたいだ、戦闘機のドンガラは作れても、エンジンにはまだ時間が掛かりそうだ、という問題は抱えている。けれど、ソヴィエトの軍拡とは比較にならないペースでの軍拡を繰り広げていることは間違い無い。われわれはソヴィエトの政治体制を倒すことに躍起になってそれを成し遂げたけれど、世界が中国に望むことは、その政権がひたすら安定し、世界の生産工場&市場として世界経済を牽引してくれることです。
もう防衛費は伸びない。そもそも人もいなくなって兵隊も増やせない衰退国家として、そんな連中とどう付き合って行けば良いのか。やっかいな問題です。